ボクが連れてきたのは空き教室。
ここなら誰も来ないし、それにイライラすることもない!
「な…なんだよいきなり!!」
「さっきの続き、聞かせてもらっていい?」
「は?…ちょっ…ちょっと待てよ!!」
「どうして?話してくれるんじゃないの?」
「うっ…あ…だから…その…話してたんだよ…」
ボクは壁に蒼ちゃんを追い詰めた。
「誰の話?」
ホントは分かってるんだけどね蒼ちゃんが誰の話をしてたか。
「だから…その…雪の話を…」
「うん」
「男子が雪の話してたから…嬉しくなって…オレも混ざってたんだよ…」
「そう…、なんかボクも嬉しいな♪けど、ボク、怒ってるんだよね、あんな無防備な笑顔みせてさ…」
「だからあれは!!雪の話してたから…」
「キスしていい?」
「なんでそうなるんだよ!?」
「好きならいいでしょ?」
「う…いいけど…苦しいのはダメだからな!!」
可愛いなぁほんとに…。
だけど、その約束はできない。

