茶色い″エナメルパンプス”をかつんかつんとジャングルジムに当てながら、また足をブラブラとさせる彼女の姿は、自分にとっては女の子そのものなんだけれど。 それを言えばきっとまた彼女の機嫌を損ねさせてしまうだろうから、黙ってジャングルジムへと近づく。 「春って嫌いー!」 少し赤くなってきた空に向かって彼女が叫ぶ。 「いい、季節なんですけどねぇ」 「………やっぱ嫌いーー!!!」 「でも春、嫌いな人っているんですね」 「いるじゃん、ここに」 「今まで会った事無かったので」