「ねぇ」 「はい?」 「今度の週末、雨だって」 「そうですか」 「暇?」 に、っと悪戯でも思い付いたみたいな表情で こっちを見る彼女に頷けば 「けってーい!」 と楽しそうに両手を上げた。 「今週土曜日、遊園地に行きませんか?」 雨の日と分かり切った中で遊園地に誘うなんて。 彼女はやっぱりどこかずれている。 それなのに彼女の笑顔を見た瞬間 「いいですね」 と頷いてしまった理由は、春の陽気のせいにしてしまおう。