――――――――………え?オトコ?
「……翔、三郷さんって羚美さん?」
「あー、羚美は三郷が自分で作った名前だ。本当は、三郷和貴。」
「…………………えぇー!?羚美さんって男の人だったの!?」
驚きのあまり、絶句してしまった。
「あら?愛希ちゃん知らなかったっけ?前に会ったことあるよね?」
「いつ、ですか?」
「えーっとねぇ、忘れた♪」
ガチョーン…………。
頭がゴチャゴチャだ。
鳥が飛び回っている〜。
「……てゆうことで、三郷出てけ。」
「なんでよ〜!」
「愛希が思考停止だからだ。」
「しょーがないわねぇ。また愛希ちゃん連れてきてよね?」
バタンとドアが閉まり、羚美さんが出て行った。

