「あー、腹減った。…寄ってく?」 「寄ってく!」 翔からのお誘いに、思いっきり頷く。 「じゃあ、行くか。」 「うん!」 少し先を歩く翔の後を着いていく。 ――――――――――……。 この時、あたし達をじっと見る視線にあたしは気付くはずもなく……。 あたしは只、翔の後ろ姿ばかりを見つめていた。