翔の大学かぁ。
一度、行ってみたかったんだよね♪
「たぶん、教論室に居ると思うけど居なかったら誰かに聞いて。」
翔に後ろからぎゅっと抱き締められてドキンと、心臓が跳ねる。
「……もう、出るの?」
「…あぁ、もう出ないと。」
あたしのお腹に巻きつく翔の腕をきゅっと手で握り締める。
「そっか、いってらっしゃい。気をつけてね。」
くるっと反転したあたしは翔に唇を奪われる。
「……いってきますのキス♪」
「もぉ、翔…早く行きなって。遅れるよ?」
「あー、いってきます。」
あたしの頭を撫でて。
オデコにちゅっとキスをして。
玄関で翔を見送った。