「いいよ。作ってあげる。何入れて欲しい?」
あたしはベッドから立ち上がって翔を見上げた。
「……なんでもいい。」
ふいっとそっぽを向いた翔。
あたしは翔に近づき、ぎゅっと抱きついた。
翔もあたしを抱きしめてくれた。
服越しから伝わる翔の体温。
温かくて、心地いい。
翔の胸に頬をすり寄せる。
「…嬉しい。」
小さく消え入るような声で告げる。
「お弁当、張り切って作っちゃうね。ご飯の上にハートのふりかけ♪」
すると、翔があたしを少し離して
「それだけは止めろよ?」
苦笑い。
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