「入るよ?」 「うん。どうぞ♪」 ガチャリとドアを開け、スーツ姿の翔が入ってきた。 「…なぁ、ちょっと頼みがあるんだけど。」 「なに?」 「…あのさ…弁当作って。」 「へ?」 予想もしなかった言葉にぽかんと口を開けてしまう。 「これまで昼飯とか食いたくなかったけど、愛希の弁当は食いたいから。」 翔が少しだけ照れてる。 なんか、可愛い。 そんな翔を見て、ふふっと笑ってしまった。