《。・*翔 side*・。》





バタン―――。



俺は自室のドアを閉め、ズルズルとその場に座り込む。




はぁぁ。
さっきは絶対ヤバかった。
あんなとこで愛希を襲うとこだった。




はぁ。
あいつ、なんであんなに可愛いんだ?




小さな顔に不釣り合いな大きな瞳とか、それが潤んで上目使いとか、ピンク色の頬とか、薄紅色の小さく柔らかそうな唇とか……。




どこを取っても、何をしても可愛いあいつ。



あんな顔されたら苛めたくなるじゃん。




愛希は知らないだろ。
俺があいつにキスするとき、すっげードキドキしてるって事。



キスだけでもヤバいのに、抱くときなんか、本当にヤバいんだからな。




あいつは俺にずるいって云ったけど、実際お前の方がずるいから。