なんて独りでこれからの事を考えていると、横から顔を覗き込まれる。




「…なに独りで笑ってんの?」



「ん?えーっとねぇ〜幸せだなぁと思って。」




えへへと笑ってみせる。




「…確かに幸せだな。」



ボソッと呟いた。




翔!?どうしたの!?
普段の翔ならこんな事、絶っ対云わないのに!




「愛希と居られる時間が……俺は大好き。」




ビックリして翔の顔を見つめると、頬がほんのりと赤い。




「翔……」



「なんだよ…?」



ジロッと少しだけ翔に睨まれる。
でも今は、それさえも愛しく感じる。




あたしは翔の首にぎゅっと抱きつき、




「翔ー…だいすきー…。」




これだけ云って、翔の匂いをいっぱい吸い込んだ。