そのままあたし達はエレベーターに乗り込み、1003と書かれているあたし達の部屋に入った。
翔はエコバックをキッチンに持って行った。
このキッチンは広々としてて、キレイだ。
このマンションはあたし達2人とあたしのママで選んだ。
あたしの高校から一番近くて、新築のを選んだ。
あたしとママはキャーキャーとはしゃぎながら決めていた。
『ねぇ!愛希!この部屋なんてどう?』
『わぁ!いいじゃん!キレイだし、高校からも近いしね♪』
『でしょー?翔くんはどう?』
『あ…はい。いいですね。』
カチカチに固まる翔が面白くて思わず吹き出してしまった。
『ねぇ、翔!此処にしよ!』
あたしは満面の笑みを浮かべて、翔に云う。
『あぁ。愛希が好きな所で俺はいいよ。』
そう云って、あたしの頭を撫でてくれる。

