「……重っ!買いすぎた。」 ご馳走を作ろうと思ってたから材料がハンパなく多くなってしまった。 うぅ―…早く帰らないと。 ご飯が間に合わない! あたしはできる限り早足で歩いた。 早く歩いたお陰でマンションにはすぐ着いた。 ん?入り口の所に誰かいる? あれは――…。 「翔?」 その人物に声を掛けてみた。 「…おかえり、愛希。」 「ただいま。待っててくれたの?」 「ん…。」 返事は素っ気ないけど、優しい所あるんだよね。