「もしもし?翔〜?」 『愛希、今何してんの?』 「え?買い物中だよ?どうかした?」 『いや、部屋見ても居なかったからビックリしただけ。』 「あ、ごめん。置き手紙書くの忘れてた…。」 『愛希らしいな。…気を付けて、早く帰って来いよ?いいな?早くしないと、今夜は…寝かせないから。』 「えぇ!?ちょっ、翔!?…切られた。」 まったく。翔ってば…。 あ、普通に喋れた! よかったぁ。 自然と顔が綻ぶ。 こうなったら早く帰らないと。 あたしは適当に買った物を詰め、足早に店を出た。