部屋に入っても何も話さず、先に届けられていた荷物を片付ける。
一応、部屋は別々にある。
あたしの部屋と翔の仕事部屋。
寝るときは一緒に寝るのかなぁとか思ってたから、必要ないと思ってたけど……
今は、良かったと思ってる。
あたしはこの部屋に入ってから、自分の部屋に入ったっきり。
翔と顔を合わせるのが怖くて出られないんだ。
――――――…。
それから、何時間か経って時計を見てみると7時少し前。
そろそろ夕飯の時間だ。
作らなきゃ。
でも、あたしが作ったご飯なんか、きっと食べてくれないよね。
でも……うーん、どーしよう…。
よし!食べてくれなくても作ろう!
あたしは覚悟を決めて自室のドアを開けた。

