――――――――……あれから、数年。
「ままー!」
「ん?どーしたの?愛美(アミ)?」
「はやとがあみのおやつとった!」
可愛らしい声が家の中に響く。
くりくりの瞳を潤ませて、あたしに抱きついた。
「あみ!ままにちくったな〜!」
「はやとがいけないんだよ!あみのとるから!」
べーと舌を出す娘、愛美。
頬を膨らませる息子、隼。
あたしが数年前に産んだ子は、男女の双子。
可愛いあたしの天使達。
「隼~?愛美の取っちゃダメでしょ?」
「だって~!美味しかったんだもん」
「また作ってあげるから。ね?」
あたしは、ニコッと微笑んだ。