「早くしろよ」


「やだ!」



「じゃあ、お前はずっと子供」



うっ…それはやだ!
で、でも…………



「あたし、キス上手くないもん」


「上手くなくていい」



そう言ってから、翔は目を瞑った。




もう、これはやるっきゃない!
かなり捨て身だけど。



あたしは意を決して、自分から翔に近付いた。