「ん、ふぁ……んにゃ!」
最後に唇を舐められ、変な声が出る。
「ははっ。猫かよ」
「う、うるさいっ!」
くくっと喉で笑う翔を睨む。
「いつまでたっても、初々しいヤツ」
「なっ!子供って言いたいの!?」
「子供だろ。まだ」
「子供じゃないもん!高3だよ!」
「高3には見えない」
「ひ、ひどい!」
あたしはそんなに童顔なんだろうか…。
軽くショック。
「子供じゃないもん…」
「ふーん。子供じゃないのか、じゃあ、愛希からキスして」
――――――…はぁ?
「な、なんでそーなんのぉ!?」
「大人なんだろ?じゃあ、キスして」
「意味分かんないし!」
あたしにキスしろ、とうるさい翔。
翔のが子供じゃん!

