「〜っ!近いの!」 「いつものことじゃん」 それはごもっともなんですけど… 「ほんとに近くて、死ぬっ!」 あたし、ほんとに意味不明。 自分の馬鹿さを思い知る。 「そんなに恥ずかしい?」 あたしは黙って、頷いた。 「じゃあ、もっと恥ずかしくなることする?」 ニヤリと笑うその顔は、まるで、悪魔。 ズイッとあたし達の距離が一気に縮まる。 「か、翔!?ちょっ、まっ……!」 声を上げたときは、時すでに遅し。 翔に唇を塞がれた。