「………もう、翔…」 嬉し涙で視界が霞む中。 あたしがボソッと呟いて、翔がコトンとお皿を置いた。 「腹減った。早く食おうぜ…てか、なに泣いてんだよ…泣き虫。」 翔がスッとあたしの前に来て、長くて綺麗な指で涙を拭う。 「…うっ嬉し涙だもん!泣き虫じゃないもん。」 赤くなった瞳で翔を見つめる。 「十分泣き虫だろーが。」 「違うもん!」 「いーや、違わないね。」 「違うってば!」 しばらく言い合いが続いた。