「…会いたかった。」
翔はあたしを抱きしめ、あたしは翔を抱きしめる。
「さっき会ったでしょ?」
「んー。足りない。」
そう言ってあたしの耳たぶを甘噛みする。
「なっ!なななななっ!!」
「ふはっ。可愛い。」
かぁぁぁーっ。
勢い良く表面の温度が上がる。
ふわふわと体が宙に浮かんでる気分になる。
「ご、ご飯用意してないっ!まっ待ってて!」
少しキョドり気味に翔から離れる。
はぁヤバいヤバい。
翔にあんまり照れた顔見せたくないんだよね。
悔しすぎるから!
あたしは食べられた耳にそっと触ってみる。
またもや、かぁぁぁー。
も、もお!!翔のばかー!
自分のほっぺたをぎゅむっとつねってみた。

