〜中学三年の夏〜


「おーいハルゥ」

部活帰り、そう呼ばれた俺の名前は【柊 春】(ヒイラギ ハル)


俺の事を呼んだのは、同じクラス、同じ部活のダチ【仲村 恵】(ナカムラ ケイ)



「明日で最期だな!お互い悔いのないように全力でやろうな。どっちが勝っても恨みっこなしだぜ!じゃあな、早く寝ろよ!」


そう言うと、恵は足早に去っていった




俺らはテニス部に所属していて、地区大会決勝にはいつも俺ら二人が行くのが当たり前のようになっていた



気になる俺と恵の対戦成績は…
11戦0勝11敗…
そう、勝ちなしなのだ



明日は勝てると信じて…


恵を見送った後、帰路についた


家につくなり、飯を食い、風呂に入ってすぐに寝た


明日は早い…