「ってかさ、聞いてよ」 真奈美がベッドに座るなり口を開く。 保健室の先生はどうやらいないようだ。 「あのメガネのことなんだけどさぁー…」 出た。 メガネとは、正しくは内村拓也で、あたしたちと同じクラスの秀才。 あだ名の通り、メガネがよく似合っている。 どうやら真奈美は、そのメガネのことが気に食わないらしい。 「今日は何があったの?」 あたしは、真奈美の隣に座る。