『8月、上旬三人でデート中旬栗矢の秘密』
注釈(場面は変わる。数日後の平日、栗矢は車で移動中の時、たまたま信号待ちした場所で、偶然に室田と若い女性が会っている場面に出くわした。しかし女性の顔は見えなかった。信号で止まった栗矢の車は、無情にも信号が青に変わり、後ろの車からクラクションを鳴らされて発進した。)
室田「また会えてよかった。」
女 「待った?遅くなってすみません。」
室田「お昼はまだだろう、一緒に食べよう」
女 「そうね、私もおなかがペコペコ。」
注釈(そう言って近くのレストランに入り、テーブルの席に着いて、二人は話し出す。)
室田「この前借りた傘ありがとう、助かったよ。君に会わなきゃ、ズブ濡れになるところだった。」
女 「返すのは、いつでもよかったのに」
室田「時々二人で会いたいね、どうかな?もし良かったら」
注釈(室田の話しを遮るように、女が話し出した。)
女 「よかったら?何なの?今はそれを言わないで、後で後悔するかも知れないから。」
注射(室田は気を取り直して話しだす。)
室田「またあの居酒屋で会いたいね。て言うのはどうかな。」
女 「それより、今度できたアミューズメント・パークに行った事ある?アトラクションが素適らしいのよ、そこだったら行ってもいい。」
注釈(女の顔はまだわからない。)