突拍子もないことを言ったのは分かってる。
でも、それは本心。
正直学校にいるのが、雅といるのが辛かった。
授業中なんてことも構わず、教室に戻り、鞄をつかむ。
「お、おい…なにしてるんだ?」
名前も担当教科も知らない男の教師があたしに話しかけるが、
「帰る」
それだけ言って、教室を出た。
「あぁ…明日からどーしよ…」
一緒に登下校も出来なくなっちゃうのかなぁ。
ごめんね…雅。
あたしが弱いばっかりに。
あんな女に負けちゃうくらい、弱いから。
でもね、雅が傷付いてほしくないの。
これってあたしのエゴかな…。

