「…ほんっと嫌な目してるわね」
「…………」
なにもいわず睨み続けると、その子はため息をつきながら髪を払い、可愛くニコッと笑ったと思ったら
「……死ねばいいのに」
その笑顔に不釣り合いな低い声で、そう呟いた。
「………っ」
その言葉が、その呟きが、記憶のどこかでリンクする。
死ねばいいのに…
死ねばいいのに…
――――――――――…そうだ。
あの子だ。
1年の時のことだったから、忘れてた。
学校に琉憂兄ちゃんがきたとき。
雅の様子がおかしかったとき。
あの日、泣きながら
階段を駆け下りてきた
あの子だ。

