「お前、俺になんか用?」
「あっうん。えっと、先生が呼んでる」
「誰」
「数学の…」
「…チッ…あいつか」
あのうぜぇハゲ。
あいつは今行っとかないと、放課後取られるな。
「…いくの?」
永遠が俺を見上げる。
…そんな顔されたら行きたくなくなるんだけど。
「ごめんな。すぐ戻って来るから」
「……うん」
寂しそうに頷く永遠。
……ヤバいな。めっちゃ可愛い…。
離れたくなくなってきた気持ちを押さえ込み、永遠の頭を優しく撫でて、歩き出す。
「場所は」
女とすれ違う時に立ち止まらずそう問う。
「え、っと…職員室」
…教師の前で叱りたいわけだな。
「…だる」
そう言い残して、俺は屋上を後にした。

