担任の長い話も終わり、休み時間。やっと帰れるのかと伸びをしていると、逞に呼ばれた。


「今朝、華穂ちゃんに挨拶してた子いるだろ?」

「ああ、同中出身の…あのケバい奴か。」

「うん、その子。あまりいい噂は聞かないから、気をつけてね?」

見た目からしてそうだろう、と思ったがまあ人は見かけで判断しちゃいけない。

「ああ…サンキュ、逞」