あの雨の日から輪廻は私に何も言ってこなくなった。 清々しているはずなのにアイツの最後の優しさが気になって仕方がない。 アイツに返すタイミングもなく家の傘立てにポツンと残っている。 なぜだか分からないけど李夜も私に近寄ってこない。 輪廻が何かしているのかもしれない。 そう思うと居てもたっても居られなかった。