私はすがりつくように翔に聞いた。



「なんだよ!?いきなり…」

「私に子供なんかいないわよね!?ゆめなんて子知らないわよね!??」

「……………」

「………!?」



翔は何も応えなかった。



「…ふ」

「え!?」

「ふぁっはっはっは!」



翔は爆発したように笑い出した。



「何よ!私は真剣に聞いてるのよ!!」

「だって亜紗子ちゃんがその真剣な目で見つめるからおか…おかしくなって…ははは…」

「うわぁ~~ん!!」



私は噴射したように泣き出した。



「ご、ごめん!何も泣くことないだろっ…」

「ママをいじめないでぇ!!」



私の泣き声を聞いたゆめが奥から走ってきた。



「何、今の声!?あら、翔くんじゃない。どうしたの、亜紗子?何があったの?」

「ぐすっ…なんでもない…」

「あんた本当におかしいわね、疲れてるんじゃないの?ちょっと休みなさいよ、ゆめちゃんは私に任せて」

「おばちゃん、これ今日の」

「いつもありがとうねぇ。あがってお茶でもどう?」