「じゃあ、美和子も拓真を知ってる…?」 「知ってるよ~。お姉ちゃん思いのいい子だよね?」 「そう…」 ほら、やっぱり、みんな美和子を気に入るのよ。 昔からそう。 「あのね、あなたが美和子に興味があるのは分かるけど、私を使わないで」 拓真を無視して歩き出した。 「おい!本当に泣き寝入りするつもりかよ!」