「知ってるよ。オレ、出版社で、バイトしてるから」 「バ、バイト!?」 校則が緩いこの学校では、バイトがOKだから、珍しくはないんだけど。 「まさか、美和子の雑誌の出版社?」 「そうだよ~。だから、知ってんの」 拓真は、不敵な笑いを浮かべていた。