不信感いっぱいで振り向くと、拓真は私に近付いてきた。 「お前さ、美和子(みわこ)のお姉ちゃんなんだろ?」 「ちょっと、美和子を知ってるの!?」 美和子というのは、私の一歳年下の妹。 実は、雑誌のモデルをしているのだ。 比較されるのが嫌だから、誰にも言ってなかったのに…。