桜と話しているとあることに気がつく。
時計の針は7時15分をさしていた。
・・・学校。

「キャァァァァ!!遅れるぅッ」

急いでしたくをする。
制服を着て長い髪の毛をー・・・

「・・・え?このまま学校行ったら・・・。やばいよね?」

「大丈夫よ。きっと皆なんとも思わないわ」

そうですよね!・・・ってんなわけあるかぁ!
皆明らかに戸惑うからね?
絶対コソコソ話し始めるからね!?

「どうしよぉぉ・・・親は海外出張でいないけど・・・クラス・・・」

「大丈夫よ。大丈夫って思ってれば」

無理だと思うけど・・・。
そう思いながらも、急がなくては間に合わなかった。
パンを口に頬張りながら私は家を後にした。

学校に着くとなんとか間に合った。
ドキドキしながら教室に入る。
皆しゃべっていて私の存在には気がつかなかった。
桜が興味深々にクラスを飛び回るが皆には、見えないみたいだった。

私の気配に誰も気が付いてない!
っしゃぁ!!
小さくガッツポーズをする。
それもつかぬま。
前の席の子が振り向く。

「・・・えっと・・・えぇ!!?ダレデスカ!!??」

はい。予想通り!
私おめでとうっ!!
前の女の子の声に皆がこちらを振り向く。

「私?私は美代よ」

あれ?口調が・・・。
どうしたんだ私!!

「えぇっ。あの美代ちゃん?」

「そうよ。」

もしかして・・・性格までツンデレになりかけてたりしないよね?
桜・・・あんた性格まで変えてくれたわね!
でも、心の中ではツンデレじゃないのは・・・自分に語りかけてるから?

「どうしたの?なんか別人みたいに・・・可愛いんだけど・・・」

グサッ!!
ちょっと心に刺さった。

「フンッ。別にどこも変わってないわよ!」

ツンツンするな私!!
普通にしゃべるのよ!!

「・・・そ、そうかなぁ・・・髪も伸びたし・・・」

・・・もうかかわらないでぇぇぇぇ!!
先生が来るまで私は質問攻めだった。