「意味わかんないんですけど、ここにいても暇でしょうが!!」


ベッドの上の人形を瑠璃に当てないように投げる。


「おゎ、瑠璃に当たるだろうが!!」


「当たらないように投げてるんだろうが!!」


はぁ、こいつといると疲れる。
あたしにも彼氏がいれば、こいつはあたしの部屋に来るのを自粛するだろうな…。


「あー彼氏欲しい!!」


「は?
何いきなり、頭おかしくなったんじゃねぇの?」


「ばーか、彼氏がいればあんたがあたしのへに来るのを自粛するでしょうが。」


思っていたことを告げると雅陽は首をかしげた。


「なんで?
夜だからばれる事なんてねぇし、そもそも《幼なじみ》だから物を借りに行ったっていう口実が出来るだろ?
ほら、今だってCD借りに来てるわけだしよ?」


…そうか、そう考えるのか。
こいつ、超うぜぇ。


「でも、そうか…彼氏が欲しいか。」


「は?」