何千年の夏休み



「たぶん…行けると思う。」


「…そ。」


頬杖から腕枕へと体制を崩す兄。


「…目、覚ませばいいのにね。」


兄がそう言った。



……うん。


「…まぁ夏祭りまではあと一週間もあるから大丈夫だよ。」



夏休みまでに目を覚ませばいいのにね、って意味だったのか…



別に夏休みを過ぎてからでも覚ましてくれるなら嬉しい。



「……そうだね。」



それが最後の言葉。


いつの間にか深い夢の中へと堕ちていった。