「じゃあ、抜け出す?」


「うん・・・」


あたしは静かに頷いた。


「皆、俺と樹莉、今から抜けるから!」


「おっ!お前ら、より戻すのか?」


「樹莉、どうなのよ~」


「違っ・・・」


あたしがそう言おうとしたら、直輝に遮られた。


「じゃあ、もう行くな。皆、じゃあな!」


もう、なんで遮るのよ!