あなたの愛がほしかった。


本当の愛を…


彼女に向けた愛情までも、あたしにだけ向けてほしかった。


それを知っていて、あなたに近づいたのはこのあたしだけど…


独り占めしたかった、トシを。







ドアを開けると、部屋は真っ暗。


言われている気がした。


トシはあたしじゃなく、彼女を選んだんだと。


つい最近までトシと会っていたこの自分の部屋に、言われてる。