まさか...

あたしが黒猫だって
バレて...る訳無いか。



「あ、ねえ」



いくら廊下を進んでも理事長室が
見当たらないから
あたしは近くに居た男子生徒に
話しかけた。



「....あ?」



その男子の頭は銀色。
身長は180位あるんじゃないか?って思う。



「誰だよ、てめえ」



男子生徒はあたしを威嚇してるのか
睨みを利かせてきた。



が、そんなのであたしが怯む訳ない。



...こいつ、目が濁っている。
昔のあたしみたいだな。