「おう、入っていいぞ」 京介がそう言うと 理事長室の扉がそっと開かれた。 「初めまして夢亞さん。 1-A担任の北山慎司です」 「あ、初めまして」 理事長室の中に入って来たのは 20代半ばくらいの男の先生。 多分...いや、絶対。 京介よりも年上なんじゃないかと思う。 (京介は22歳)← 「夢亞、紹介するな。 北山先生がお前の担任だ」 「よろしくお願いしますね」 北山先生はあたしに向かって 優しく微笑んだ。 ...この人どこかで...。