「アイツ座れねぇじゃん。
どけろ。」
人ごみの中から低い甘い声が聞こえた。
本当に女の子が惚れちゃう様ないい声が。

その瞬間さーっと女の子がいなくなり、
すぐに座れるようになった。

私は今のお礼と今朝ぶつかった時の
謝罪を言うため、彼に話しかけた。