わたあめ

泣きながら自分の部屋に行こうとした。

「葵?」

優しい声。

姉の愛だった。

「お姉様ぁ・・・っ」

あたしはお姉様に抱きついた。

「どうしたの、葵。私の部屋行こうか」

久しぶりに入ったお姉様の部屋はいい匂いがした。

「ほら、そこ座って。葵」