わたあめ

「そうか、葵・・・。また詳しい事は話す。

 今日はもう良い。勉強してたんだろう?」

「はい」

泣きたい気分だった。

おじい様だってあたしの事も考えてくれている。

YESと返事したのに、おじい様も顔がひきつっていた。

「失礼しました。」

あたしは立ち上がり、ホワイトの扉へと向かう。

「葵・・・すまん。」

おじい様が小さい声で言う。