わたあめ

「お荷物お持ちします。」

部屋を出て長い純白の廊下を歩いている時、

長崎が言った。

「あ、そう?じゃあ宜しく!」

あたしは少しだけ立ち止まり長崎に荷物を渡す。

結構歩いた所で、やっとついた。

広すぎる玄関。

あたしの家は”白”をベースに作られている。

あたしは、靴を履き長崎から荷物を受け取る。

「んじゃ、行って来るね。」

長崎は頭を下げて、

「いってらっしゃいませ。」

と言った。