わたあめ

屋上を出て保健室に行った。

「あら、授業中のはずよ?」

いつも優しい林先生。

目が腫れているあたしを笑顔で迎え入れた。

「まったくしょうがない子ね。

 どうしたの?」

あたしの代わりに香奈が口を開く。

「林先生、あたし達屋上で喋ってました。

 って言っても相談事です。結構深刻。」

「サボりは良くないわ。

 まあ、しょうがないわね。

 この目の腫れようじゃ・・・。」

林先生は唯一あたし達生徒を理解してくれている。

「中曽根さんも、赤羽さんも・・・。

 ちょっとお話しましょう?」