「いやぁ・・・さっきはびっくりしたぁ・・」


まさか、うちにあんな美少年が来るとは・・・。




いやぁ!びっくり。

「ねぇ?弥夜?」



弥夜に話しかけるわたし。



「ねぇ、流莉・・・・あの京って子さぁ・・・」



『それでは、入学式を始めます』




「いいや・・・なんでもない」



「うん・・・?」




どうしたんだろう?


弥夜・・・。

無事、入学式は終わったものの・・。

私はまったく校長たちの話は聞いていなかった。

弥夜のことが心配で・・・。



「はぁ・・・。」


「ん?どうしたんだよ?琉莉?」


私は今、竜輝と帰宅中。

小学生のころから、いっつも二人で帰っていた。

「んーん・・・なんでもないよ・・。」

弥夜・・。

「おりゃ」

こつん。

「あだっっ!」

いきなり竜輝がデコピンをしてきた。



「な、なにすんのよ!?」

いきなりのことに、私はびっくりしすぎて変な声が出てしまった。

「あはは、変な声。いつもの琉莉だ!」


ニカっと笑う竜輝。





きゅん・・。




いつまで片思いでいる気・・・?



私。


「・・・ありがとう竜輝。」

もうそろそろ・・・・




けじめをつけないと・・・



「あっ、もう家じゃん。じゃぁね竜輝。」


「おう。じゃぁな。」




だけど・・・・


私は怖い。


この関係が崩れてしまうのが。


もし、告白してしまったら・・・。


と、思う自分と、



早くけじめをつけなきゃ!


と、思う自分がいる。







私は・・・




どうすればいいの?