二匹の野獣と・・・・


にこっと微笑む先生。

うわ、ニコニコして疲れないのかな。

あれは絶対ほんとの笑顔じゃないわ。


「「「「はぁぁ~い♪」」」」

・・・・女子の皆さん。

その甘い声はなんなのだ!?


キーンコーンカーンコーン・・・・

「行こう!流莉!」

「行こっか~」

あたし達は、のんびりと教室を出た。

「なんかさーあの先生・・・名前なんだっけ?」
覚えようよ・・・名前。

「九条先生?」

「そうそう!そいつ!なんか、いけすかないわよね。」

こういう話が大好物の弥夜。

そろそろ卒業したほうが・・・。

「あたしも思った!!」

・・・・あたしも結構影響されてしまっていた。


「おいっ!そこの2年生早くしろ!」



そういや、沼井先生は大丈夫かなー。



「「はーい。」」

あたしと、弥夜はゆっくりと体育館へ向かった。

「ねぇ、弥夜。沼井だいじょ・・」

大丈夫かな?そう言おうとしたのに、ある声にかき消された。

「先輩。一年三組ってどこですか?」