「じゃぁね~竜輝!」

「おぅっ!じゃ~な!」

あたしと竜輝はクラスが違う。


あたしが1組で

竜輝が4組。



「朝からイチャイチャして~」

「おわっ!」

いきなり抱きついてきたこの子は、

あたしの親友の高部 弥夜(タカベ ヤヤ)

中学校の頃からの、大親友。

一番の相談相手でもあり、恋の大先輩。

今まで付き合ってきた人は、


数え切れないほどらしい。


「い、イチャイチャなんかしてないっ!」

「嘘付け!幸せオーラ出まくりだよ♪」

そう言って、肘でつついてくる弥夜。

「してな・・・・・」

「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」

あたしの声は、黄色い声でかき消された。

「なっ、何事!?」

「あの人でしょ。」

あの人とは・・・


「「「「力哉様ぁぁぁ!」」」」

そう、この学校1のモテ男。


相模 力哉(サガミ リキヤ)

あたしたちの一個上。

先輩。

「あぁ・・うるさっ!」

わざとらしく耳を塞いで教室に入っていった弥夜。



「うはー。毎朝毎朝よくやるよー。」

あたしも続いて教室に入った。