二匹の野獣と・・・・

したに降りると、とてもいい匂いがした。

「いい匂いがする~!お兄ちゃんありがと。」

にこっ、と笑いかけると

「どういたしまして。さめないうちに早くたべろよ。」

と、椅子に座りコーヒーを飲みながらお兄ちゃんは言った。


ほんと、様になるな・・・・。

私は、お兄ちゃんの前の席に座ると、


「いただきますっ!」

ご飯を食べ始めた。


「あ、そういえばね。空海の部屋、めっっちゃ汚かった。」


「またか?あいつ、こりねぇ野郎だな。」


ドタドタ・・・


「兄貴っ!飯!腹減った!」


制服に着替えた空海が降りてきた。

寝癖はそのままだ。


「おまっ・・・寝癖なおせよ。」


あやうくコーヒーを吹き出しかけるお兄ちゃん。

いや、マジで空海の寝癖やばい。



「ごちそうさまでした。」


「わっ!いただきますっ!」


時刻は6時30分。


まだ学校に行くには早い。


弥夜に電話してみようかな・・・。