それでも、その焼鳥屋さんには、たった一度だけ、その地域に精通していた上司(今は某研究所所長という大物)と行った。

 何故、その人物と行ったのかと言えば、当時、新入社員だった私の指導教官を務めていた上司だったからだ。

 新入社員研修を終えようという私に対し、それまでの研修を労ってのものだった。

 それは、大変貴重な体験だった。