可愛く無くてごめんなさい~わがままお嬢様とその執事~愛鈴編

「忘れてたわ。そういえば、そんなモノもあったわね…………。」


ふぅ。


ため息を付くと高瀬。

苦笑してる。


「水無瀬のダンスパーティーは、有名ですから…。お嬢様も社交会のプリンセスとして、恥無き様に頑張らなくては…………。」



「お父様の顔に泥を塗る、と?」


あたし。


ちょっと意地悪く、高瀬を見上げる。


「…そうね。高瀬と一緒なら…悪くは無いわね。」



「…お嬢様?」


「いいわ。踊ってあげてよ?高瀬?」


ダンスなんて大嫌いだけど。


貴方と一緒に居られるのならば悪くは無いわ…。


なんて。


勿論、言ってあげないけど。


ね。